エンジニアが独立してフリーランスを始めると、初期からしっかりとしたワークスタイルを確立できる人もいますが、大きな失敗をして立て直すのに苦労する人も大勢います。
初期に問題になりやすいのが、時間管理の仕方です。企業で働いていたエンジニアの場合には、今までは就業規則によっていい意味でも悪い意味でも時間管理が行われてきました。その拘束がなくなってしまうと、うまく自分でスケジュールを立てることができずに苦労してしまうことが多いのです。

特によくあるパターンが、仕事の請負過ぎでしょう。
この程度ならこなせるだろうと思って2つか3つの案件を請け負ってみたら、思ったよりも大変で処理しきれなくなったというケースは多々あります。それでも約束通りに依頼をこなすため、過重労働に陥ってしまうこともめずらしくありません。

業務量の多さに圧倒されてしまう原因の1つとして、フリーランスをしていると依頼以外にも業務が発生していることが挙げられます。
日常的に経理などの事務的な仕事もこなさなければならず、慣れないうちは想定していた以上に時間を取られてしまいがちなのです。それを認識し、雑務は専門家に業務委託してしまうというエンジニアも多くなりました。利益に結びつかない業務をいかに減らすかは、エンジニアにとって切実な問題です。フリーランスを始めたら業務の効率化を図る必要があり、どれだけ上手く立ち回れるかが鍵となります。